味噌造りの原点:土造りからはじまるこだわり

蔵人として導いた答えは、土造りからはじまる味噌造りでした

今野醸造の味噌造り:自社栽培の大豆と米へのこだわり

「あなたのために」----これは、私たち今野醸造が心を込めて造り上げた特別な味噌の名前です。辿り着いた答えは、味噌造りの原点である畑にありました。五代目の昭夫は、なぜ畑に辿り着いたのか?それは、蔵人として本当に納得のいく味噌を造るためです。味噌は大豆・米・塩と、とてもシンプルな原料で作られます。確かな味造りには、高品質な原料が必要不可欠です。

今野醸造の環境に優しい土づくり:農薬を抑えた持続可能な農法

だからこそ、土づくりから自社農園で大豆と米を栽培し、農薬を通常の半分以下に抑えた環境に優しい農法「みやぎの環境に優しい農産物認証」を選びました。

味噌の旨味を引き出す自社栽培の国産大豆
自社栽培の宮城県産米:味噌づくりの重要な原料

自社栽培でなく、国産大豆、国産米など、国産原料使用でもいいのではないか?
いいえ。これには品質に通じる確かな根拠があります。

味噌の発酵を左右する麹の手入れ:今野醸造の職人技


仕入れた、大豆や米はその圃場や水田による品質差があります。また、仕入れるまでの過程は、水分量もコントロールできません。
するとどうなるのか?同じ製法で味噌を仕込んでも、味噌の味わいにばらつきや良し悪しが必ず生まれます。
自社栽培し味噌まで造り上げることは、それらを自らが調節できるため、私たちがお客様にお届けしたい上質の味造りに直結するのです。
そして、その自社栽培へのこだわりは、様々な賞の受賞などで確かなものとなりました。

今野醸造の自慢の味噌:自社栽培の大豆と米を使用した伝統の味

宮城県大崎耕土の肥沃な大地が育んだ、安心・安全で風味豊かな原料を使い、蔵人の確かな技術と手間を惜しまず仕込んだ味噌。毎日の食卓で、身体に優しく、味わい深い味噌をお届けするために。そんな想いを込めて造り上げたのが、「あなたのために」をはじめとした私たちのお味噌です。

【世界農業遺産】大崎耕土の環境と共に歩む今野醸造の持続可能な味噌づくり

私たちの味噌造りはこの自社農場からはじまる

世界農業遺産・大崎耕土の豊かな自然が育む今野醸造の味噌

大崎耕土(宮城県大崎地域)は、2017年に世界農業遺産に認定された農業地域です。豊かな水資源と江戸時代から続く優れた水管理システム「水神信仰に基づく農業用水ネットワーク」により、米作を中心に持続可能な農業を実現しています。大崎耕土の土壌は火山灰由来の黒ボク土で、米や大豆などの栽培に適しており、地域の伝統的な食文化を支えています。生態系保全にも配慮し、湿地や水路が多様な動植物の生息地となっています。農業生産と自然環境の共生を目指す取り組みが評価され、持続可能な農業のモデルとして国内外から注目されています。

今野醸造の自社農場:持続可能な農法で栽培する大豆

今野醸造の大豆畑は、世界農業遺産に認定された大崎耕土の豊かな大地に広がっています。大崎耕土は、火山灰由来の肥沃な黒ボク土と、江戸時代から続く高度な水管理システムに支えられた日本有数の農業地域です。

発芽する大豆:味噌づくりのための厳選された自社栽培大豆

当社では、宮城県認証の環境保全型農業を実践し、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑え、自然の力を活かした持続可能な栽培を行っています。さらに、味噌づくりに最適な大豆を求め、長年にわたり品種の選定や試験を重ねてきました。こうして育てた自家栽培の大豆は、味噌に深いコクと香り豊かな風味をもたらし、安全で安心な商品づくりに貢献しています。自然と共生する大豆づくりのこだわりを、ぜひ味わいください。

今野醸造の水田:宮城県大崎耕土の豊かな水で育つ米

今野醸造の水田は、世界農業遺産に認定された大崎耕土の肥沃な大地で育まれています。江戸時代から続く高度な水管理システムにより、鳴瀬川の清流を活かした稲作が盛んな地域です。全国屈指の米どころとして知られ、「ひとめぼれ」や「ささにしき」などのブランド米の誕生の地でもあります。

宮城県大崎耕土での田植え風景:味噌の原料となる米作り

当社の水田では、宮城県認証の環境保全型農業に取り組み、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑え、自然と共生する持続可能な農法を実践しています。この豊かな自然の恵みと丁寧な管理により、香り高く甘みのある米が育ち、味噌づくりに欠かせない上質な原料となります。大地の力と清らかな水が育む、安心・安全な米造りを行い、糀に活かします。

宮城県認証「みやぎの環境に優しい農産物認証」導入
安心・安全の原料栽培

SDGsの目標に賛同した環境と人に優しい大豆・米栽培

環境に配慮した米作り:今野醸造の稲刈り風景

私たち今野醸造の前身は、400年以上続く農家です。豊かな水と肥沃な土壌に恵まれた大崎耕土で、400年以上前から代々米を作り、この地の自然とともに歩んできました。先人たちが築き上げてきた伝統的な農業技術や、水神信仰に基づく高度な水管理システムを受け継ぎながら、自然の恵みと向き合い、米作りに励んできた歴史があります。

しかし、現在この地域では、稲作に適した豊かな環境がある一方で、過疎化や高齢化に伴う農業の担い手不足が深刻な課題となっています。かつて田んぼ一面に広がっていた稲穂の黄金色も、放棄地の増加によって年々その景色が変わりつつあります。豊かな自然とともに育まれてきた農業文化が途絶える危機に直面しているのが、私たちのふるさとが抱えるひとつの課題でもあります。

今野醸造の味噌用原料米:味噌づくりを支える自社栽培米

私たちは、味噌の原料として欠かせない高品質な米を自らの手で育てるとともに、この地域の農業文化を未来に繋ぐため、SDGsの目標にも賛同し、持続可能な農業への取り組みを続けています。宮城県の環境保全型農業認証を取得し、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えた自然にやさしい米作りを実践。

地域に根差した農業法人としての誇りを胸に、食料自給率の向上に貢献し、次の世代にこの大地と農業の価値や文化を伝えていくため、私たちはこれからも自然と向き合い、味噌作りの原点である「米作り」を守り続けていきます。

今野醸造の自社農場で育つ大豆:農薬を抑えた持続可能な栽培

大豆の栽培を始めて30余年。かつてこの地域では稲作が中心で、大豆の栽培はほとんど行われていませんでした。しかし、現当主である五代目・今野昭夫が、蔵人として納得のいく味噌を追い求めた末にたどり着いたのは「畑」でした。味噌の味を決める大豆を、自らの手で育てることが必要だと考えたのです。

当時、この地には大豆栽培の技術データや機械もなく、味噌造りの合間をぬって、ほぼ人力での栽培が始まりました。土壌の性質や気候条件を一から学び、試行錯誤の連続でした。台風や冷害、病害虫など幾度となく壁に直面しましたが、そのたびに工夫を重ねて乗り越えてきました。

今野醸造の大豆収穫:味噌に最適な品種を厳選栽培

長年の研究の末、ついに味噌に最適な大豆の品種を見つけ出し、栽培技術を確立。現在では、宮城県認証の環境保全型農業を導入し、農薬や化学肥料の使用を半分以下に抑えた安心・安全な自家栽培を実現しています。

そうして生まれた味噌が、私たちの自慢の味噌「あなたのために」です。自家栽培の大豆が持つ豊かな甘みと、丁寧に育てた麹が引き出す深いコクが調和し、口に運ぶたびに広がる優しい味わいが特徴です。畑での土づくりから味噌の熟成まで一貫して手がける今野醸造の歩みとこだわりが、ここに詰まっています。

こんなこだわりを詰め込んだ味噌を私たちは、全国のお客様に通販でお届けしています。

今野醸造の自家栽培原料を使ったこだわりの味噌

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