誕生物語り

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20年前、納得のいく原料を追求するため、
たった、一人で山の奥深くで始めた原料栽培・・・。
特に、周囲の反対を押切り取り組んだ大豆栽培は困難の連続。

まともな農機具もなく、畑の中一人ほぼ手作業で栽培を行った。
熊は出るは、取っても取っても、すぐに生えてくる雑草。
カンカン照りの日差しの中で、身も心もクタクタ。
こんなことしていて、本当にいいのだろうか・・・?
焦りと自問自答の毎日に押しつぶされそうな日々が続きました。


そんなある日、老いた近所のご老人が自分で育てた野菜を
遠く離れて住む息子の所に届けてほしいと持って来られた。
近所できっと普通に野菜も売っているし、送るよりも安く買える。
ましてや、老いた体に自らムチを打ってまで、なぜ・・・。
しかし、そこには物作りの原点があるのだと感じました。
大切なあなたに食べてもらいたい・・・
その一心で、ご老人は野菜を造り続けているのだ。

焦り、自問自答全てが消え、心が晴れ渡った瞬間でした。


あなたのために大豆を育て、あなたのために米を育て、
大切なあなたのために「美味しいお味噌に仕込みあげました。


たとえ、不効率と笑われようがそれでいいんです。
そこには、蔵人としての譲れぬ想いの全てがあるのだから。